数年前に母が認知症を患い自分の息子のことを忘れてしまい、今は介護してくれる親切の方だと思われている。
それでもいつか思い出してくれることを願っていた。
そんなある日、母がどこかへ行ってしまった。
母がいた場所はかつて賑わっていた思い出商店街だった。

私には後悔していることがある。
去年の夏の話だ。
親友から父親の仕事の都合で引っ越さなければいけないと聞かされた時から私は親友を避けるようになった。そのまま親友とはお別れもせずに引っ越していった。
もう一度過去に戻れるなら親友に謝りたい。あの時のことを・・・。

10年前に妻が亡くなって以来、娘とは会っていない。
一年を無事に過ごして、新年を迎えても・・・。
毎年行っていた初詣も今年で最後にしよう。
娘は今年も忙しいのかな。

今度の土曜日に旅行に行く予定だったが、突然会議が入って行けなくなったとお父さんに伝えられた。
「うん」と頷いたけど、本当は行きたかったな・・・。
僕は旅行の件を一刻も早く忘れるために今日はいつもより早く寝ることにした。
布団に入ってからなかなか眠れずにいるとドアの隙間から光が漏れてきた。
気になってドアを開けてみると・・・。

友達に凧揚げをして遊ぼうと誘われたので、準備が出来次第妹と一緒に行くと伝えた。
準備をしている最中に家の鍵がないことに気付き鍵を探すことにしたが果たして見つかるのだろうか。

娘がサンタさんにお手紙を書くのを忘れてしまい、クリスマスの前の日に急いでお手紙を書くことにした。
果たして間に合うのだろうか？

雲の向こうには別世界が広がっていた。
無事に雲の上から脱出できるだろうか？

もう何年ぶりになるだろう・・・。
紅葉を見に行くのは。
毎年秋になったら妻が大好きだった紅葉を見に行っていたのだが、妻に先立たれてからは紅葉を見に行かなくなった。
紅葉どころか何にも興味を持てなくなってどこにも行かなくなってしまった。
ただ、このまま変わらない日々を過ごすならもう一度だけ紅葉を見るのも悪くないと思った。
もしかしたら今の自分を変えたかったのかもしれない。
紅葉を見て何か変わればいいのだが・・・。

あの満月の夜 綺麗な満月が見れるという噂の屋形船のチケットが取れたのじゃが、どこかに落としてしまった。
まだワシが動けるうちに見てみたかったのじゃが、諦めるしかないかのぉ・・・。

夏休みに入ったので2泊3日で祖父母の家に一人で遊びに来ている。
今日が帰る日なので、夏休みの思い出に祖父が昔山の中に、ある物を埋めたのでそれを一緒に探しに行こうと言っていたが、急に用事ができたので一緒に探しに行くことができなくなってしまった。帰る時間(15時)まで何もしないのもつまらないので一人で探すことにした。ただ、祖父が帰ってくるのは明日の朝になるらしいので、祖父が埋めたある物を見つけても祖父に直接渡せないのが残念だが、宝探しをするみたいでワクワクする。
見つけられるといいなぁ・・・。

今年は平年より梅雨が明けるのが遅くなるらしい。
ここのところずっと雨なので外で遊べないと孫が嘆いている。
梅雨に入ってから孫の元気な姿を見られなくなった・・・。
なんとかしていつものような元気な姿を見たいが、わしにはどうすることもできない。
そういえば、昔わしが住んでいた村の近くの神社で願い事をすると願いが叶うという噂があったような。
ただ、願い事をするまで帰れないという噂もあったので、怖がって誰も近づかなかったからその噂が本当かどうかわからない。
でももしそれが本当なら・・・。

物置から懐かしいおもちゃ箱が出てきた。
中を見てみると子供の頃毎日のように遊んだり、一緒に寝ていた大切なおもちゃだった。
子供の頃の思い出を懐かしんでいると、ふと子供の頃に見た夢を思い出した。それはとても不思議な夢だった。その夢は印象的だったが、目覚まし時計のアラームの音とともに起きた時のあの光景は今でも忘れられないほどとても感動的な思い出になった。
確か、夢の始まりは・・・・・・

昔あの場所で見た夕陽をもう一度見たかったが、今じゃそれも叶わなくなった。
目の前のビルに遮られて夕陽を見ることもできなくなってしまったのだ。
年をとるにつれて、あの頃に見た夕陽の景色も思い出せなくなってきている・・・。せめて、あの頃の思い出が蘇れば・・・。

平和な日々を送っていた人々にある日突然、大きな地震と共に空から魔物の群れが現れた。
太陽が雲に隠れ、辺りは夜のように暗くなった。
魔物は街を破壊した後、人々を襲い始めた。
どうにか助かった主人公は元の平和な生活を取り戻すために仲間を集め、魔物に立ち向かうのであった。

祖母から俺に何かを渡したい物があると電話で言っていたが、それが俺の手元に届くことはなかった。
あの電話を最後に祖母は亡くなった・・・。
祖母が俺に何を渡したかったのかを確かめるために母の実家(祖母の家)に行くことにした。