『森川空のルール』のスタッフが贈るデジタルノベル。
無料アプリとは思えないクオリティのイラストや音楽とともにタップ操作だけで読み進められる。
基本操作はタップで読み進めるだけ。
快適に物語の世界に入っていけるよう、インターフェイスも徹底的にこだわり抜かれている。
物語の最初には、ナビゲートキャラクターの「ボツ子」が操作方法をレクチャーしてくれる。
画面を二本指でタップするだけで「しおり」を挟むことができ、上から下にフリックすればバックログをいつでも確認できる。
右上のボタンを押すとメニュー画面。
しおりを挟んだ所にジャンプしたり、読んでいる所をTwitterでつぶやく事も。
不思議な世界「ボツネタ通り」に迷い込んだ「ぼく」が主人公。
スランプ気味の文芸部員の「ぼく」が、とある小説書きの「あの子」が残したボツネタの世界を旅していく。
「あの子はいま、物語をつくることをやめようとしている。だからこの場所も、なくなろうとしている」
この世界の案内人「ボツ子」に導かれて、「ボツネタ通り」を救うための旅が始まる。
ところどころでマンガのカット割りのような演出が入り、作品の世界を鮮やかに彩っている。
「ぼく」が旅する「ボツネタ」の世界は、化け物と戦う超能力を使う親子や、団地に隠れ住む伝説のヒーローなど様々な設定がある。
世界の設定に合わせて、背景の雰囲気もガラリと変わる。
「ボツネタ」らしく、物語の世界が作りこまれていない話では背景も少しチープなものに。
トップメニューのギャラリーでは物語を彩るイラストやBGMなどを再生することができる。
無料アプリとしての限界まで作りこまれた作品なので、是非一度読んでみてほしい。